1.概要

本器「広帯域三軸磁界測定器 SL2024-3mT」は、磁界をアナログ量として計測する広帯域型三軸磁界測定器です。磁気検出方式には、フラックスゲートの一種である磁気発振方式を採用していますので、直流磁界、変動磁界、20kHz以下の交流磁界の各三軸成分を同時に測定することができます。

広帯域三軸磁界測定器SL2024-3mTの特長は次のとおりです。

1)

直流磁界から商用周波数までの低周波領域における測定可能な最大磁界強度は±3mTです。

2)

測定対象磁界0~±3mTにおいて、良好な入出力特性(直線性)を示します。

3)

DC~20kHzの周波数帯域における100μT以下の弱い磁界に対して、平坦度±3%という 非常に優れた周波数応答特性を示します。

2.仕様

1)品名広帯域三軸磁界測定器 型式SL2024-3mT
2)磁気検出方式フラックスゲート(磁気発振方式を採用)
3)磁気センサの構成X、Y、Zの各軸直交配置による三軸構成
4)測定対称直流磁界、交流磁界、変動磁界
5)測定磁界強度有効測定値範囲:0mT~±3mT(Full Scale)
6)出力電圧有効BNC端子出力電圧:0V~±3V/±3mT
7)校正各種磁界に対してBNC端子出力電圧を校正
校正作業は「THROUGH」モードで実施
校正結果は添付の検査成績書を参照
8)入出力特性(直線性)0mT~±3mTでは±3%以内(of Full Scale)
9)周波数応答(平坦度)DC~20 kHz:±3%以内(100μT以下の領域)
10) ローパスフィルター「THROUGH」 fc =約30kHz

「LPF1」    fc =約2kHz

「LPF2」    fc =約3Hz
11)雑音/分解能「THROUGH」・・・・3μTrms以下

「LPF1」 ・・・・・ 2μTrms以下

「LPF2」 ・・・・・ 0.2μTrms以下

FFT解析では、上記雑音より十分に小さいレベルの
分解能で、測定対象周波数の磁界測定が可能
12) 直交度±5%以内
13)動作確認用モニターDC磁界/AC磁界の表示切替えSW付き

実効値表示  :[測定値±1digit] mT

メータ表示桁 :「X.XXX」mT
14)形状本体 :95×370×350(mm)

三軸磁気センサ:30×30×30(mm)

15mケーブル付き
15)重量 本体 :5.1kg

三軸磁気センサ:1.0kg
16)電源 AC100V ~240V(50/60Hz)、 25VA

※仕様はお断りなく変更することがありますので、ご了承の上ご確認ください。

3.構成

1) 三軸磁気センサ(15mケーブル付き)1本
2) 本体1台
3) 電源コード1本